はるかの空に月明かりがあるという

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若い星は、へぇとかそうなんだと年寄りの星をじっくりと聞き、一つ一つに素直に頷いていました。 ですが、若い星には一つだけ気になることがありました。 「星が死ぬことはあるのですか?あなたも僕もいつか死ぬのですか?」 年寄りの星はにこりと微笑みます。 「もちろんだよ。だけどね、星はとても長く生きるんだ。たとえ、その時が来たって寂しくはないよ。私の仲間たちも笑顔で消えた。だから怖がらなくていいんだよ」 若い星は考え込むように穏やかに光ります。 「僕は寂しいと思います。沢山お話をしてくれるあなたが死ぬのならば寂しくて死んじゃうかもしれません」 「いい子だ」 それから、年寄りの星と若い星は彗星たちの話を聞いて、それを話題に二人で話をして、長い時間を過ごしました。 それはとてもとても長い時間でした。 二人の一番のお気に入りの話題は、人間と月の話です。
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