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愛月が間近まで傍に来た。と思ったら俺の頬を叩く。大して痛くはなかったが驚いてしまった。
「分かった」
背を向けて帰ろうとする。
「おい」
俺の声で立ち止まったのかと思ったら、バッグの中から包みを取り出した。
「これを渡したかったの」
胸に押し付けられた包みを開けてみる。中には花びらを閉じ込めたキーホルダーが入っていた。
これは前に俺が愛月にプレゼントしたものと同じだ。でも花は違う。
「この花びらは?」
「ポピーの花びらだよ」
愛月がスマホを取り出し画面をいじっている。と思ったら画面をこちらに見せた。
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