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序
ぼくたちクラーラとローベルト・シューマンについて、いろいろな言われ方をするけれど、大げさに思えて笑ってしまうことが多い。世紀のロマンス、大恋愛など嬉しくもあるけれど、かなり恥ずかしい。クラーラもぼくも世に知られた存在ゆえ、それだけの理由で、大げさに扱われてしまうのではないかと思うがどうであろう。
ぼくにはすべてが用意されていたように自然な流れにいた、と感じられる。
ここでは音楽家になる決心をするまでを語る。クラーラと僕は10歳近く離れているから、恋愛対象になるのは先のことになる。
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