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その後、目の前に居る男から今までの説明をされ、自分が生きている理由を知った。
先程までの言動を謝り、深々と頭を下げてお礼を言う。
「パラソルの時は悪かった。それと崖から落ちたあと助けてくれて有難う」
「そんな事は気にしないで? 僕も可愛い運命のフィアンセに会えたのだから」
軽く許して貰い安心したけれど、最後の一言が引っ掛かり、気になる所だ。
「は?」
口を開けて無意識には傾げる。
砂場で大智が助けられた時に通りがかった、何処かの女性にでも一目惚れしたのだろうか。 これだから外人は、と呆れながら男の顔を見た。
運命のフィアンセって言い方自体痛々しい。
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