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少佐はどうしても私を『お客様』に位置付けていて、奥様とお姉様との食事に同席することを命令した。
志乃さんはお姉様の傍で控えている。
昔の人だしセレブだし、食事中に喋るのはお行儀が悪いって眉をひそめるかしら。
だけど静かすぎて重圧感ハンパないし。
これじゃ質素な食事がますます残念に思えない?
こっそり少佐を盗み見ると、まー姿勢良く隙も無く…感情も無く…
ねぇ、美味しい?
無意識に笑ってしまっていた。
「奈緒さん、何かご不便は無いかしら?」
奥様が微笑んで私を見る。
「はい。とてもよくしていただいて感謝しています。」
「ふふ、良かったわ。
貴女さえ宜しかったらずっと居てくださって構わないのよ。
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