9/17 炭酸少年の思い出

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9/17 炭酸少年の思い出

わたしを知っている人が見れば一発で身バレするな、と思うようなことを書きます。 それは、わたしが極度の「夏好き」であり、「青春好き」であるということ。 ひたすら夏夏言っていました。創作物も夏設定のものばかり。夏の話しか書けないのかなと自分でも思うほどでした。そのくらい夏が好き。 そうなった理由は、ある缶ジュースとの出会いにありました。それが、サントリーさんから出ていた微炭酸、今はなき「炭酸少年」であります。 商品名が「炭酸少年」て、すごすぎない?たまたま自販機で見かけたのを、運命的な出会いと思いました。だって、「炭酸少年」だよ。創作意欲をこれでもかと掻き立てるようなその名前。商品化に携わった方は本当に天才だと思います。 またパッケージがものすごくいいんです。夏の青空に飛んで行く紙飛行機のさわやかさ。見た瞬間一発で、「あ、わたしはこの出会いを生涯忘れないだろう」と思いました。わたしが求めていたものはここにあったんだ、って。 夏をおもいっきり閉じ込めたようなその缶に、一目でとりことなりました。 あまりにもできすぎていて、夢の中の出来事なんじゃないかとドキドキしながら、家に帰りました。今思えば、2本買えばよかった。1本だけ大事に胸に抱えて、帰ってきました。 味は正直よく覚えていない。よくある炭酸ジュースだった。三ツ矢サイダーほど甘くないな、と思った記憶はあります。 さて飲み干して、その缶を捨てるなんてわたしにはもちろんできなかった。缶の上部を切り抜いて、筆立てにしました。今も実家の机の上に大事にとってあります。 そんな炭酸少年との出会い。あれからずっと夏が好きです。いや、ずっと夏に憧れていたこと、炭酸少年が気づかせてくれたんだと思ってます。だって、夏が好きじゃなかったら、あんなにも、惹かれなかったでしょう? あれから1回も炭酸少年を売っているところに出会うことはなく、気づけば販売中止になっていたと後から知りました。あの日偶然にもあの自販機の前を通りかからなかったら、わたしは一生炭酸少年に出会うことはなく、炭酸少年に会わなかった人生を送っていたのだと思うと、少し不思議で、そしてぞっとします。そんな人生はもはや、考えられないから。もしそうなっていたら、それは今のわたしとは、まったく違う人生だから。 というくらい炭酸少年との思い出は深いのです。サントリーさんありがとう。いつまでも、再販売お待ちしています。 終
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