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9/24 さみしいミニマム化の流れ
昔からモスバーガーが好きなんである。なにが好きかというと「ライスバーガー焼き肉」が大好きなんである。
販売中止された時期は悲しかったが、ある時復活して以来、モスに行く機会があれば必ず頼む。
さて、久しぶりにモスを訪れる機会を得て、例に漏れず意気揚々とライスバーガーを注文した。
お席に到着するまでの数分間、魅惑の味を思い浮かべながら、ワクワクワクワクしつつ待つ。あの甘辛いタレの味。ちょっと油っぽい感じのライス。噛み締めるたびに口の中を踊るお肉。ああ、早く食べたい…と感情を抑えきれなくなる寸前のところで、ギリギリ店員さんが現れた。
「お待たせしました」
よっしゃ!
ガッツポーズさえしてしまいそうなのをなんとかこらえ、ニコニコしながらバーガーと向き合い、唖然とした。
「ーーーち、小さい!!!!!」
久しぶりだったので思い出が美化されていることを差し引いても、あまりにも記憶と違うので戸惑う。ものすごく、ものすごく小さくなっていたのだ。これには正直、ショックだった。
同時に、近年、同様のことを感じる機会が増えたのを思い起こす。
例えばスライスチーズの枚数。昔は12枚くらい入ってたのに、今は5枚ていど。例えば、冷蔵ピザの大きさ。半分に切ってもオーブントースターに収まらないくらいの大きさだったはずなのに、今はまるごと入れてもすっぽりどころかスペースが余るくらい。
なまじ、パッケージが同じだけに、期待する量とあまりにも違って戸惑う。
もちろん、それは物価高騰や、消費税増税などの煽りをくらっても、消費者を困らせないようにするための企業努力からくるものだと思うし、それは重々理解できる。急にお値段が上がったら困る。値段を変えられないなら、中身を減らすしかない。その判断は至極当然のものだ。
そこに文句を言うつもりはないし、不満もない。あるとすれば景気の悪さへの呪いのみ。誰も悪くない。それはわかっている。頭ではわかっているのだ。
ただぶっちゃけ、値段倍でもいいので元のサイズに戻してほしーんですけど。
…と思う気持ちだけはどうにもならない。だって、「もっと食べたいのに!!」という欲求には勝てないんだもの。「思ったより少ない」ってのは、思ったよりストレスよ?
と、わたしは思うが、まあ「量少なくていいから値上げすんなや」という人の方が世の中では多数派なんだろうなあ。ということで、わたしからの提案は、「お値段据え置きのまま量を減らしたもの」と、「内容量据え置きのまま値上げしたもの」の2パターンで展開すると、すべての人のニーズに応えられるんではないでしょーか、ってことです。ていうかまあ、わたしが我慢すればいいだけなんですけどね。
などとグチグチ言いつつ、やっぱり、おいしいことには変わりなかったので、はーあ。なんだかんだ言っても、また行ったら頼むんだろうなあ、ライスバーガー。
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