闘病生活

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闘病生活

闘病生活は直ぐに始まると思っていましたが、直ぐにではありませんでした。 4人の入る病室に入り、暫く血液検査やなんかだけで過ごしていました。 まず初めに思った事は病院食不味い!! 入院なんてした事が無かったので、話に聞いていた病院食を口にした時の衝撃は凄かった… 塩分控えめ?違う違う。使ってないよあれ。 っていうくらい薄味。 入院したのは整形外科のガンを主に扱う部だったので高齢者の多いこと多いこと… 糖尿病やその他多くの病気を持つ方々が多かったので余計に薄かったのかもしれません。 まとめると不味いですね。 病人なんだからそれくらい我慢しろという方もいるかもしれませんが… 父は職人で押さえ付けの強い人です。昔から我慢という事に関してはわりとしてきたと思います。 入院してからも暫くは病院食も我慢しました。 でも、その食事が数年か続くとしたらどぉでしょうか。 米はベチャベチャでお粥の水分が飛んだ様なもの。 何を食べても味が無くて素材の味もろくに分からない。 最も美味しく感じるのは卵。 そんな食事高校生で運動大好きな男子に耐えられるでしょうか? いけると言う方もいるでしょうが、私にはどぉしても… 体のことを考えてみれば一番いいのでしょうが、せめて米はもう少しなんとかして欲しかった… 次に思った事は、暇!!!!! 病人なんだから…ってのは分かりますよ。 でも暇なんです。 1週間くらいならまぁ耐えますよ。 数ヶ月いてください。暇で悲しくなります。 俺のいた病院は、大学病院ですし何か催されるとかも無く、ただ平坦な毎日なので余計でしょう。 ここで書き始めた小説が私の初めての小説Eagleです。 チェックよろしくお願いしますw 高校生から初めたので文章はめちゃくちゃですし繋がってないやん!ってなるかもですがw 許してね! つまり、文才も無く運動しか知らなかった俺でも小説を書いてしまうくらい暇なんですよ。 今なら分かりますが、暇と言うのは病人には毒なんです。 病院という閉鎖空間で、周りにはガン患者。 痛みに喘ぐ声や設備の出す音。 病院独特の匂いに、動けない方の排泄するものの匂い。 そんな所での共同生活。 しかも同年代は一人もいない。 100万人に1人ですからねw そんな状態だと色々と考えてしまいます。 自分も… 母や父は… 兄弟は… 友達は… そぉして暇だというだけで体でなく心が蝕まれていく。 心が蝕まれていくと病気と戦う心が死ぬという事。 すると不思議と回復も遅くなります。 心と体は繋がっている。 馬鹿にしていた言葉が本当だったと知りました。 もし読者の方の中に誰かを看病している、する事があった時は是非覚えていてください。 暇は病人にとって毒です。 話し掛けてあげる。一緒に笑ってあげる。一緒に泣いてあげる。それだけが病人にとっての暇という毒に対する薬なんです。 他の人には出来ません。 簡単ですよ。今日あったこと。面白かったことを言うだけですから。 中には自分が出られないのにと思う病人の方もいらっしゃるかもしれません。 それでも話し掛けて下さい。 話さなくなって黙ってしまった時が一番怖い。 本当に大事な人なら尚のこと、嫌われても、妬まれても話し掛けて下さい。 なんの事は無い話で構いません。 病人の方はそれがいつか救いだったと必ず気付きます。 少なくとも私は気付きました。 人の気持ちを考える事が下手くそと言われて育った私でさえ。
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