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そこでピエルは、あの馬鹿に頼めば、金を分けてくれるのに違いないと思い、ノエルの家に行ってノエルに頼みました。
すると、ノエルは言いました。
「お金は中身のあるわしには必要な物だが、中身のないお前には必要ない。だから、あげない」
「そ、そんなあ・・・そんな言い種ってあるか・・・」
ピエルは酷くノエルに馬鹿にされた気がして、げっそりとした顔を全面、落胆の色で染めながらノエルの家を後にすると、自ずと池へ向かい、仕方なく神頼みしました。
「女神様、どうか、お恵みを!」
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