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かぐや姫と同棲!?
「本当に…すみません…」我ながら散らかりすぎてる自分の部屋に…突然、かぐや姫を連れてきた事に後悔した。
「大丈夫ですよ(笑)久しぶりの生活感のある部屋に、私は人間味があって良いと思いますよ♪」と笑って彼女は言ってくれたが、にしても…何だか申し訳なくなってしまった。
それなのに、自分の家に帰ると癖というか習慣というか…つい彼女がいるというのに、緊張感なく、あくびが出る…何てやつなんだ俺は…
あっ!まずいと思って彼女を見ると目が合った。眠気に襲われつつも、目をこすったとこで、夢でも幻でもない…彼女は俺の家にいる。
「すみません…つい」と俺が言うと優しく彼女は笑って
「気にしないで下さい。湊さんは、いつも通りで構いませんから(笑)私も眠くない訳ではないので」と言うと、あくびをした。
「すみません、とりあえず…ベッド使って下さい。俺はソファーで寝るので…あと適当に物とか置いて構わないので」と俺は言うとソファーに腰かけた。
普通なら、お茶でも出すのだろうけど…何だか今日は自分自身の人生で1番驚くべき発言や行動をしたせいか、急にどっと疲れた…
彼女の返事が聞こえたと思った時には、そのまま寝てしまっていた。どっと疲れたと言えど、不思議な気持ちだった…何か変な達成感のような…ほぼ見ず知らずの人を家に招いといて寝てしまうなんて…自分でも驚きの連続な1日だった。
別に何かを盗まれても、何を見られてもたいした物もないし、物にも人にも執着心のない人間としては、もしそんな事があっても気にしないだろうし…と言っても、人を泊めるのが苦手な方なのに、何故だろう…安心して眠れた。
彼女は今日は1人ぼっちで眠らなくて良いのだと思うだけで、勝手ながら俺は安心した。
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