第二章 面接

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第二章 面接

準備が整った面接の朝。 ティナ「私も週末にカフェの面接なんだー」 オルガン「頑張れよー!いや頑張るのは俺のほうか、年齢は幾つにした?」 ティナ「私は19歳!ブチ切れて人間を殺さないようにね!」 オルガンは自宅から徒歩で面接会場である私立光星学院高校に向かう。 高校の前に着くと驚愕する。 兎に角広い、高校としては広大な土地に設立されている。 そして私立光星学院高校は共学のマンモス高で日本でも偏差値一、二を争い野球で甲子園出場経験もある文武両道のエリート高校だ。 オルガン「何てでかい学校だ魔王城と同じ位の面積はあるぞ」 fdf93207-a687-4a68-8cb9-76d7b67e9490 早速面接会場に向かう。 会場の前には沢山の椅子が並べられ空いてる席に座り順番を待つ。 隣に座っている小奇麗な女性が声を掛けてきた。 渚「私渚っていいます一緒に合格出来ると良いですね!」 オルガン「俺金髪でヘビースモーカーだし自信ねぇんだよなぁ」 本当は強気だが敢えて自信なげに振る舞う、緊張しているであろう人間の女性に初めて気を使った。 渚「ははは、あ流石に金髪ですとねーそれに此処でタバコ吸わない方が良いかと」 「次オルガン君どうぞお入り下さい」 中には小太りした校長と教頭らしき人物が座っている オルガン「ちわーっす」 小山田教頭「何だねその髪の色は金髪じゃないかそれにタバコはすぐ消しなさい。どんだけ常識がないんだ人の印象は3秒で決まるって知らないのか?君の印象は一瞬で決まったけどね」 オルガン「へーい」 小山田教頭「えーとオルガン君の履歴書見せて貰ったよ、弁護士の資格から医師免許、TOEIC満点に空手10段と超優秀だがその態度が校風に合わないんだよ。それとうちは魔法学科もあるから君の魔法力も見せて貰いますよ」 オルガン「魔法力開放かぁ全快したら建物が吹き飛んじまう軽くやるか」 オルガン「はっ」 オルガンの周りから虹色の闘気のような物質を身に纏い学校中が揺れ天井に(ひび)が入ってきた。 小山田教頭「もっ!もういい!凄い魔法力だ」 オルガン「3分の1も出してないけどな」 オルガンは小声で言った。 オルガン「で俺は勿論採用だよな?教頭センセ」 小山田教頭「アホですか!?お前みたいなナメた口利く奴を採用する訳がないだろう帰れお前が医者と弁護士とTOEIC満点が本当なら就活は無双出来るだろう」 オルガン「はーっ駄目かぁここで暴れたら任務失敗だしな帰るか次いこ次」 相沢「おーい小山田!!出て来いお礼参りだ」 面接室にヤンチャな男が入ってきた。 その男はガタイが良く腕に龍のタトゥーが入っており釘バットを持って完全に小山田教頭を打ちのめしに来ている 小山田教頭「そいつは恐喝から障害事件も起こして退学にした奴だ。オルガン君空手十段だったね此奴そいつ打ちのめして良いから。そしたら採用の件考えよう」 小山田教頭「相沢お前はクズ中のクズ何だよ生きている資格すらない消え失せろ」 この言葉にオルガンは反応した。 相沢が小山田教頭の元に近寄る。 小山田教頭「ひっひーーーーっ」 しかしその間にオルガンが立ち塞がる オルガン「テメーが全て悪いとは言わねーがよ!立場上、俺が相手してやんわ」 小山田教頭「そうだっ!オルガン君彼を半殺しにするんだ!!」 相沢「てめーもセンコーかボコボコにしてやる」 相沢は釘バットをオルガンに叩き付けたそれをオルガンは片手で受け止める。 そしてオルガンの膝蹴りが相沢を襲う腹部にモロにヒット。 相沢は蹲る。 オルガン「悪かったなぁ肋骨2,3本逝っちまったなぁ治癒系回復魔法ヒール」 相沢「あれ!?腹が痛くねぇ」 オルガン「今度はこっちの番か」 オルガンは小山田教頭の前に立ち塞がる。 オルガンも最近上司のコペルニクス元帥に馬鹿呼ばわりされて腹が立っていた。 オルガン「教頭よーおめーみてーな奴がいるからこーいう奴等が行き場なくしちまうんだぜ!この高校の生徒だったって事は真面目に一生懸命勉強して入学したんだろうが、それをおめーみてーなセンコーが此奴こいつの行き場所無くしちまったんだろーがよ!俺が教師になったらぜってー自分の教え子だけはクズ呼ばわり何てしねーお前も痛みを分かち合え!災害系魔法ミニハリケーン」 超小規模なハリケーンが教頭を襲う、風の力で教頭の頭が天井に突き刺さった。 そして地面に落ちてくると何だか様子が違う髪型がおかしい、そう教頭はズラだったのだ。 ヅラは天井に突き刺さりそれを多くの生徒が目撃した。 オルガン「テメーズラじゃないほうがよっぽどマシな男だぜ」 小山田「ひぃーーーーっこれでは私の威厳がオルガン貴様は不採用だ」 オルガン「不採用は残念だが上等だよお前夜道に気をつけろよ」 オルガン「おい相沢とか言ったか!?もういーだろう帰んな」 相沢「何かすみませんでした」 相沢は謝罪すると帰って行った。
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