第三章 バタフライエフェクト

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そしてオルガンも2年2組の教室に行きドアを開ける。 しかし一向に教室に入らない。 するとドア付近が燃え上がる。 魔法を使用したファイヤートラップだドアが開くとファイアー系の魔法が発動する、そのまま入っていたら火ダルマになっていただろう。 オルガン「フーンこれがファイヤートラップか漫画で見たぞ教師イジメの基本中の基本、更に昔は黒板消しが落ちてくるみたいだったらしいな」 そして教壇に立つ。 此処(ここ)でカイリが質問する。 カイリ「WHAT YOUR NAME?」 丸で帰国子女のような流暢な発音だ。 オルガン「MY NAME IS AN ORUGAN] 此方こちらも可也流暢な英語で返す、その流暢さに教室が響どよめく 此処ここでオルガンはカイリと目が合った。 dee80183-ad37-4f07-863f-27b9924bbe43 4d156739-15d4-47d7-bfdc-f8926fa9d0d0 カイリは頭に目玉の様な不思議な帽子を何時も被っている一寸(ちょっと)不思議ちゃんでエキセントリックな言動も見られる。 人間の寿命を100年として全人類75億人全ての人に1秒間ずつ会ったとしてもそれは叶わないしそれも半数にも満たない。 現世因果律を超えて0.00000001%の確立で会ってはならない大魔王と人間カイリが出会ってしまったのだ。 過去に一世を風靡したカオス理論の発見でブラジルで蝶が羽ばたくとバタフライ効果によりテキサスでハリケーンが起きる可能性がある。 蝶の様な緩やかな羽ばたきにも積み重ねがあれば嵐をも呼ぶという事だ。 逆に言うとほんの些細な事でもとんでもなく良い事が起きるかもしれない可能性の示唆でもある。 それが実在する危険人物同士が出会ってしまったら嵐など途方もない位の相乗効果が生み出される事を二人はまだ知らない。 オルガン「今黒板に書くからさーでお前の名前は」 カイリ「僕はカイリです」 オルガン「女子高生なのに一人称が僕か、まぁ可愛いから許す」 オルガンにはその膨大な確立の中で一人の少女との出会いに運命を感じていた。 60兆のオルガンと彼女の視覚的細胞が生まれたと同時に百発百中で彼らを待つエンディングが何処でどんな形で迎えるとしても見てみたい想像もつかない位ヤバイ程のエンディングを。 そしてオルガンがチョークを取ろうとするとチョークには無数の画鋲が貼り付けられている。 カイト「くっくっくっ怪我しろ怪我」 a0668c5c-f657-4a94-93c5-4d447f9ec494 しかしオルガンが画鋲の針に触れるといとも簡単に針は折れ曲がってしまう。 カイト「なんだと!!第2次攻撃だ」 男子生徒全員が黒板に向かい名前を書いているオルガン教師に紙くずを投げつけ背中にあたる。 カイトだけ大爆笑そこにオルガンが振り返りにっこり微笑みカイトの席へ向かう。 オルガン「delinquent boy!!」 オルガン「てめーですか?使い古された手垢まみれのいたずらの首謀者は!俺様はご立腹なんだよやるならもっと徹底的なイジメをしろ。お前を公開処刑する」 オルガン「幻獣系召喚魔法不死鳥」 すると青い炎のフェニックスがカイトを包み込む カイリ「ばっ馬鹿な幻獣系の召喚魔法何て一介の教師が出来る魔法じゃない」 オルガン「さあどうしよっかなぁ全身真っ二つとか?」 カイト「ふざけんな止めろ!!」 オルガン「じゃあこれで」 カイリ「助けるかい?」 カイト「いや手出し無用」 オルガンは手刀でカイトの首を切断した。 切断した首から血が滴る。 カイト「ギャーーーーッ」 オルガン「声は出せないハズ何だけどなーいっておくが手品とかそーゆーんじゃねーリアルで首は切断したからよ!何だ周りの反応完全に引いてるじゃねーか免疫つける為に毎日やるか!?これ」 クラスの生徒達の反応はカイリ以外はドン引き。 オルガン「どうだ、切断された首から見る自分の胴体は?滅多に見れない光景だぞ。喋れないだろうから2度とこんなレベルのイタズラしないなら2回瞬きしろ」 カイトは躊躇なく2回瞬きした。 オルガンは首を胴体の上に置いた。 オルガン「不死鳥再生」 カイトの首は繋がった。 オルガン「お前等の大好きな教育委員会やPTAにでも駆け込めや!次は殺すからな俺をイジメるなら幼稚な事やってないで徹底的に苛めろいや違う虐めろ!」 オルガン「さて黒板に書いた通り俺の名前はオルガンだ!因みに帰国子女だから英語何て無双出来るからな」 生徒達はカイリ以外全員怯えていた当然だ生徒の首が切断される光景を見せられたのだ。 オルガン「近くの席に休んでる奴いるか確認しろ?ぱっと見いないよーなので出席は取らねーぞ俺は魔法体育の担当だからなじゃあ他の授業頑張れよ!」 カイリ「オルガン先生ガイア君が自衛隊から招集を受けて全ての授業は欠席です」 オルガン「おー分かったチェックしとくわじゃあな!」 カイトの元に五月雨とカイリが向かう カイト「五月雨の作戦じゃ通用しねーじゃねーかよ俺等のブレイン何だから頼むぜ」 五月雨「奴が使った幻獣系魔法は人間が使える魔法じゃない、今日ある魔法体育は魔法力を使ったドッジボールだカイリ、カイトお前等の力を見せてやれ」 カイリとカイトは魔法超強力者で身体能力も人間離れしているせいか’国家公認指定自衛官生徒’となり自衛隊にも属している。 階級は二人とも学徒隊大将である。 そしてガイアという国家公認指定自衛官生徒もこのクラスにいる。 彼もカイリとカイトと同様だが違う所はガイアは学徒隊総大将である。 こういった制度があるのも隣国との紛争時や現在も大魔王が召喚した大量のモンスターが世界各地で暴れている、このモンスターの対応も15歳を超えた少年達が学徒隊として対応に当たっているのだ。
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