その6

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その6

俺は前世の仲間ルーシルエレステインに出会った。 彼女だとわかって嬉しかった…。 でもその気持ちはすぐ怒りに変わった。 何故なら…………! た魔王討伐連盟軍は魔王城の目の前までたどり着いた。 そして…最終決戦を前に高揚感に包まれていてルーシルの大魔法を合図に全軍突撃をする予定だった。 その強力な魔法が始まるとさすがの魔王も焦ったが魔王城一帯に防御結界を張った。 そして魔王軍はそれを阻止しようと幹部全で攻めかかって来た。 連盟軍には歴戦の英雄達や精鋭で編成されていたおかげで魔王軍は阻止ところが逆に押し返した。 ルーシルの護衛には俺とエレステインの大将軍がその役を任された。 「あははは!あの魔法が無くても勝てそうじゃない?」 エレステインの大将軍グースラは勝利を確信したように笑った。 「こっちの被害が少なくなって越したことないだろ」 「それはそうだが…あの魔法の研究以外には全く興味がなかった王女様をどう口説いたのさ?」 「あ?口説いてない…」 「そう勿体ぶるなよ…何があっただろ?教えてくれよ」 この将軍…敵国軍には熱き殺意を浴びる程凄くモテるが…女には全くモテない哀れなおっさんだ。 「まあ…アレかな?初めて会った時…マタを握り潰されたのがキッカケかな?」 「な、な、な、なんと!あの王女様がそんな大胆な!」 その時…魔法陣が乱れて来た。 「そこぉ!黙りなさいよ!」 それを聞いたルーシルは顔を真っ赤にして焦った表情で怒り出した。 「王女様!お祈りを中断してはいけません!」 「しまった!」 しかし…神は寛大だった!心の乱れやちょっと祈りを中断したぐらいで神の天誅には異常はなかった。 そしてルーシルはまた祈りを続けた。 「お前はこの戦いが終わったらどうする?」 「それは魔王を打ち取ってから考えるさ…そうだな…旅でもするか」 「また旅に出るか…まあ…王女様と一緒だし…羨ましいな!あの素晴らしい胸に埋もれたいな!顔を埋めるぐらいやった事あるだろう?どんな気分だよ?」 「あ?埋めた事ないし…それにあの胸が左より0.25程下にズレてる…それに膨らみも右の形が不自然だ!」 「なにっ!」 「結論としてはあのチチはニセチチだ!」 「なんだと!」 「この俺の目は誤魔化せん!きっと本物はペタンコに違いない!あんなのに顔を埋めたら鼻が痛いところが鼻の骨が複雑骨折しでまうがね」 「…す、す、凄い…ワシは全く気づかなかった!さすが勇者の称号は伊達ではないか…」 その時また魔方陣が乱れてきた。 「よくも見破ったわね!じゃなくて…鼻が何ですって?その鼻潰れないように切り取ってあげようか?男なんか滅べばいいのにっ!」 またルーシルは祈りを中断して俺に突っかかって来た。 「ちょ!おまっ!祈り中だろ!」 「あっ…」 「あっじゃねぇよ!」 しかし…神は寛大だった。 祈りも終わってないのに…神の天誅は発動した。 本当に神は寛大だった……。 ルーシルの声に応えて下さって…神の天誅は勇敢な連盟軍の男達にの頭の上に降り注ぎ連盟軍は…………全滅してしまった。 俺はエレステインの国宝の鎧…着用者の命の危機に鎧の破壊に引き換えに発動する絶対防壁のお陰で生き残った。 命は助かったがパンツ一丁になった…しかしあの爆発に耐えるとは…なんと凄いパンツだ! 俺は一人になって30万の魔王軍に囲まれた。 しかし…このまま逃げる訳には行かなかった。 目の前にはレシアの仇…魔王がいる 俺は防具も武器もないまま魔物達の武器を奪い取りながら大軍の中に特攻した。 俺は苦戦と苦戦を乗り越えやっと魔王の前に着いたが力尽きた俺は魔王に挑んで破れ…死んだ 俺は決して弱くはない…魔王とは何時も互角で渡り合う程の力はあった! これが俺の死因だ。 ルーシルは神の天誅によって一早く死んだ…それで魔法が暴発したと思って自分たけ死んだと思っている。 連盟軍を皆殺しした事は知らないようだった。 まぁ…過ぎた事だ…許してあげようか…。 「イネス…大丈夫なの?」 「何がだ?」 「そんな小さい体でそんな奥義を…」 「体はかなり鍛えて……」 俺の右腕はあり得ない方向に曲がっていた。 今まで強い体を作る為にあれほどチチを沢山吸ったのに…まだ足りなかったようだ。 くっ!遠慮せずにもっと吸っておけば良かった…。
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