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「僕とミリアの力は…」
『どんな敵が相手だろうと!』
「『負けるはずがないんだよ!』」
ラズリートはとうとう二人の力に押し負けて膝をついた。
「こんなはずじゃない…こんなの……くそぉ!」
『今だ、陽輝!ミリアの最大出力と虹の聖剣の増幅能力で合わせ技をぶちかますぞ!』
「分かった!」
『深紅……』
「無限…」
「『炎斬!』」
陽輝は双刃刀に虹色の炎を纏わせ、そのままラズリートを∞の字に切り裂いた。
「ぐっ……この俺が……負けるはずがぁぁぁぁ!」
ラズリートは断末魔の叫び声と共に轟音を伴って大爆発した。
―その後、王城・王の間―
「陽輝さん、今回は本当にありがとうございました!父から直接お言葉がなくてすいません。」
「いえ…僕だけじゃなくて、ギールさんとミリア、それから…ナナリィさんがいたからラズリートって人を止められたんだと思います。」
「これからどうするおつもりですか?」
「僕は冒険者なんで、今後もいろんな町を旅すると思います。多分、今回みたいなことも多々あるかなって…」
「そうですか…」
ナナリィは城に残ってほしいと言おうとしたが、二人の気持ちを汲み取ったのか、口を閉じた。
『心配しなくても、ミリアたちはまたここに戻ってきてやるよ!だって、ミリアはまだこの国を見てないからな!』
「そういうことだから…そろそろ行くよ!」
「お元気で!お二人ともの旅がよきものでありますように。」
ミリアと陽輝は城を、町を後にした。
~こうして、僕とミリアの少し長くて短い冒険と戦いがまたひとつ終わった。
これから先もまだ旅は続いていくけど、今日のことを思い出せばきっとどんな困難も乗り越えられるよ!
少なくとも僕はこう信じてる。
~完~
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