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彼女が出張へ行って3日ほど経過した、ある日。
自宅でコーヒーを一人分だけ淹れ、ユリのカップを使って飲んでいた。
しみじみと両手でカップを包み、彼女のエクボを思い出す。
今ごろ、なにしてっかな・・・
たまには俺のことも思い出してくれてるか?・・・頑張れよ、ユリ・・・
RRRRRRRR・・・・・
その時、棚の上に置いた携帯が鳴った。
「はい。」
『あ、もしもし氷室くん?新宿店の小原です。』
小原は同期の入社で、新宿店に配属になった女性社員だ。
半年に一回ほどグループの社員研修で一緒になることがあったが、もともと女性との会話が苦手な俺はこの小原ともあまり会話をしたことがなかった。
なのに1週間前にも、仕事のことで電話があったばかりだった。
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