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ユリが、俺の前から忽然と姿を消した。
部屋で一人、頭を抱えて考える。
初めて会った時、こんなに彼女を好きになると思わなかった。
いつの間にか俺の中に入り込んだ彼女は、全ての価値観をひっくり返し、自分自身が知らなかった理想の俺を引き出してくれた。
会えない日々の中でも、朝だって夜だって、俺の生活は全部彼女に繋がっていて、俺の想いは全部彼女に繋がっている。
それほど、大事な人だ。
もし、このまま彼女が俺を拒絶したら・・・
誤解されたまま、終わりにしたくない。
いや、絶対、終わりにしたくない。
彼女にちゃんと俺の気持ちを話したい。
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