54

3/3

4424人が本棚に入れています
本棚に追加
/194ページ
食後、コーヒーを入れようと後片付けをするユリの横に行った。 「あ、私がやりますよ?座ってて?」 「へーき。俺がやるよ。」 「・・・じゃあ、お願いします。」 「ん。・・・・・ね、ユリ。こうやって二人でいるとさ・・・。」 俺は彼女の手から布巾を取り上げ、正面からじっと見つめる。 「新婚夫婦みたいだね?・・・・・」 「・・・・・。」 紅くなった彼女を引き寄せ、俺はたまらず額にキスをする。 俺を見上げる彼女。 自分でキスをしておいて何故か照れてしまい、それを隠すように俺は笑った。 「今度、ユリのエプロンを買いにいこうか。」 「・・・・エプロンですか?」 「俺のウチに来たときの、ユリ専用エプロンだよ。やっぱ、彼女がエプロンして飯を作ってくれたら、最高だろ。」 「・・・・・そういうものですか?」 「まぁね。」 結婚して・・・ ユリが俺の奥さんになったときの想像がしやすいし?・・・・・ なんてな・・・
/194ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4424人が本棚に入れています
本棚に追加