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食後、コーヒーを入れようと後片付けをするユリの横に行った。
「あ、私がやりますよ?座ってて?」
「へーき。俺がやるよ。」
「・・・じゃあ、お願いします。」
「ん。・・・・・ね、ユリ。こうやって二人でいるとさ・・・。」
俺は彼女の手から布巾を取り上げ、正面からじっと見つめる。
「新婚夫婦みたいだね?・・・・・」
「・・・・・。」
紅くなった彼女を引き寄せ、俺はたまらず額にキスをする。
俺を見上げる彼女。
自分でキスをしておいて何故か照れてしまい、それを隠すように俺は笑った。
「今度、ユリのエプロンを買いにいこうか。」
「・・・・エプロンですか?」
「俺のウチに来たときの、ユリ専用エプロンだよ。やっぱ、彼女がエプロンして飯を作ってくれたら、最高だろ。」
「・・・・・そういうものですか?」
「まぁね。」
結婚して・・・ ユリが俺の奥さんになったときの想像がしやすいし?・・・・・
なんてな・・・
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