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「だからさぁ、キッチンにいるときはエプロンをつけろよ。」 「・・・また『脱がせたい』とか言いませんか?」 「・・・・・わかってんじゃん。」 俺は笑いながら、彼女の背中のファスナーをゆっくりと下げる。 「えっち・・・。」 「呼んだ?」 ファスナーを下ろしきると、体を引き寄せてキスをする。 「・・・・・ユリ。」 激しく求め合う唇はすぐに熱をもって、二人の呼吸が乱れていく。 少し離れては、我慢できずにまた求める・・・その繰り返しだ。 「・・・・・ん・・・。」 「・・・・・・もっと声をだして?」 「あ・・・・。」 「もっとだ・・・・・。」 素肌を撫でる度に漏れ出てくる、声。 指先に伝わる柔らかな温もり。 髪の香り。 瞳のいろ。 心の底から彼女を抱きたいという欲が、胸いっぱいに湧いて出てくる。 「ユリ・・・好きだよ・・・。」 力をいれたら壊れそうな彼女を、大切に大切に抱きながら何度も名前を呼ぶ。 むせ返りそうなほど、甘い時間。 こんなにも俺を満たすのは、ユリしかいない。 彼女の特別な夜は いつでも俺が側にいたい。 こうやって彼女を包んでいたい・・・・一生。
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