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彼女との出逢いそれは、運命だったと思う・・・
「おーい、氷室ぉ。」
「あ?」
外商デスクにいる俺へ声をかけてきたのは、同期入社の沢田だった。
「お前、井上さんの結婚式は出るんだろ?」
「あぁ明日か。井上さんは同じ課だからな、そりゃもちろん。」
「じゃ、夜の2次会も来いよ?」
「一応、顔を出すつもりだけど・・・。」
「井上さんの奥さんは人事部だってな。事務別館の女子社員が大勢来るぜ?」
「・・・アホらし。」
「氷室ぉ、こんな女が多い会社なのに、なんでいつまでも彼女を見つけないんだよ。つくづく変なヤツだよなぁ・・・。」
「・・・あのな、今は仕事が忙しくて女どころじゃねえの。俺がそれでいいんだから、ほっとけ。」
「はいはい。じゃ、明日の2次会は絶対来いよ。」
「わーったよ。」
呆れたように答えると、デスク上の伝票へ目を落として仕事を続けた。
沢田はそれ以上何も言わず、自分の課へ戻って行った。
パーティーは苦手だった。
東北の田舎出身ということもあるが、華やかな雰囲気に自分の身を置くと居心地が悪い。
香水の匂いをさせた派手な服の女たちがいて、頭が痛くなる。
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