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甘やかしてほしいんだろうけど、俺にそれを求めるのは間違っている。
いつまでたっても学習しないのは体だけじゃなく頭もだ。知らないことをやれってのは無茶ぶりすぎるでしょ。
いくら求めても、俺には仮初の演技くらいしかできない。
どう甘やかしてほしいのか。なにをしてほしいのか。お前が求めていることがわかんねーの。ごめんな?
諦観の煮こごりとスクラップを混ぜ合わせてガラクタ人形をデコレーションした存在が俺という生き物だからさ。
ズルリと半ばまで引き抜いてはヌブンとねじ込み、抽挿を繰り返す。
動けるようになれば、あとはただ自分勝手に使うだけ。
ショーゴの事情はお構いなしに下から容赦なく中を突き上げると、ショーゴは泣き声混じりに掠れた音で喘ぐ。
哀れな男は痛い痛いと呻いてはいるが、陰茎をガチガチに勃たせて、白濁に似た濃い汁をトロトロと垂れ流している。
俺のオンナになりたいイカれた子犬ちゃんは、鳴き声が意味のない悲鳴だ。
「咲、咲……っぁ、あっ……あはっ……」
「ン……あいあい。てかショーゴ動いてくんね? 俺が突いてちゃ俺ばっか疲れるじゃん。なあ、ははっ」
「わか、た、ふっ……ん、んん」
「そうそう……」
ガクガクと揺さぶっていた腰を離して動くように言うと、ショーゴは泣きながら足をベッドにつき俺の肩に両手を置いて尻を振った。
汗と体液で濡れた肢体により、引き締まった筋肉質な男のケツが上下に動く。
抜けるギリギリまで内壁を巻き込んでずるぅと引き抜き、ぬぶっと根元まで一息に呑み込む。そういう作業。
相変わらずトロいけど、これはこれでイイ感じ。スローセックスは嫌いじゃない。
「あ……ん……あ…ぁぁ……」
声にゆるさと、艶が出始めた。
入口が引き攣れる痛みが熟れて和らぎ、快感をもたらし始めたのだろう。
艶めかしさには欠ける拙い奉仕だが夢中になって俺のモノで欲を慰めるショーゴの痴態は、人によっては興奮するのかもしれない。俺は人じゃないっぽい。
「はぁ……っぁ、ふ、咲……中、擦れて気持ちいい……んっ…はっ……どうだ……? 咲も、俺は、気持ちいいか……?」
紅潮した頬で喉を反らすショーゴは、俺の名前を呼び俺のモノを咥えこんで自分の肉で扱きながら、ギシッギシッとリズミカルにベッドを軋ませた。
コプ、と屹立の先端から蜜を垂らし、バウンドする肉棒が俺の腹に擦れる。
それすら気持ちがいいらしい。
いつもは鋭い切れ長の目がトロンとふやけて濡れそぼり、発情した目をしていた。
「はぅ……さ、っ、咲……さきぃ……」
「ふっ」
あーあ、ダメだこりゃ。
思わず笑った。哀れなショーゴ。
普段はピシッとスーツ着て仕事してるような上場企業のご立派なリーマンが、ケツにち✕こ咥えてグッズグズなんだぜ?
いやらしいことなんてちっとも知りませーんとか言いそうな清廉な目をしているくせに、頭の先まで溺れている。
涙と鼻水と汗と唾液でぐちゃぐちゃだ。
熱に浮かされただらしのない顔。そりゃ笑うでしょ。ウケる。
「あ、んっ……ん、んっ……っん」
「はっ……お前さ、普通ケツ犯されて天国満喫中みてぇな顔しちゃう? マジで引くわ。そんなイイの? なぁ」
「い、っぁ、あ!」
ドロドロと精液混じりの汁を漏らして張り詰めたショーゴのだらしない肉茎をピンッ、と指先で弾く。
硬い爪の部分を当てたものだから、痛みを感じたショーゴの体は弓なりにしなり、汗を散らして丸くなった。
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