恋愛偏差値向上中

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「彩花が夕ご飯を作って帰りを待っててくれるっていいなぁ」 22時過ぎに帰ってきた玲斗くんと遅い時間だから軽めの夕食を食べる。 献立は鯖の味噌煮に蛸と胡瓜とわかめの酢漬け、冷奴。 19時半に帰って来て、洗濯物を取り込みたとんで、部屋の片付けをしながら調理した。 「彩花、来年の6月15日の土曜日に俺たちが設計したオーシャンガーデンウェディングで挙式をするから。 だからお盆休暇に彩花の御両親に挨拶に行きたい。 親を含めての顔合わせは年始年末で」 食事をしながら結婚に関する具体的な話を言われた。 「彩花、抱いたら結婚してもいいって言ったよな。まだ、足りない?足りないならなんぼでもしますよ。 あっ、プロポーズは日を改めてちゃんとするから。 先に風呂入ってくる。ご馳走様」 玲斗くんが食べ終わった食器を流しに置き、洗面所へいく。 1年後に玲斗くんと結婚して奥さんになると思うと嬉しい。 でも、玲斗くんと結婚したら、わたしも将来、姫さんみたいにならないといけないと思うと不安だったりする。 もはや同棲していて夫婦みたいなもんだけど、神崎工務店の次期社長夫人になる重圧がわたしに圧しかかる。 片付けを終え、玲斗くんと入れ替わりでお風呂に入り、寝る準備をし、玲斗くんと夜の営みをしてから眠りにつく。 玲斗くんの事は愛してる。 でも、結婚する事に不安があった。
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