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ーー 8月13日 ーー
「彩花さんと結婚させて下さい」
玲斗が東京のわたしの実家に挨拶にきた。
わたしがセキワハウスを辞めて福岡の神崎工務店に転職のを決めた時に、玲斗がわたしの両親に頭を下げて説得をしてくれた。
「彩花を神崎工務店に転職を許した時に結婚する事は承諾してる。玲斗くん、彩花の事を頼む」
両親から許しを得て、年末休暇に玲斗の両親との顔合わせについてと式の日取りと招待客の人数の確認をした。
福岡で式を挙げるから親戚の交通費と宿泊費を律さんが出すと申し出てくれて、旅行気分で福岡に来て欲しいと両親に伝えた。
「わたし、律さんと姫さんみたいな夫婦になりたいな」
銀座のプリンセスホテルのプチスイートルームに部屋をとり、夜景を見ながら玲斗くんに言った。
「俺もあの2人みたいな夫婦に彩花となりたい」
玲斗くんがわたしに近づいてきて、そういって重なるだけをのキスをして、わたしを抱きしめた。
「彩花、左手を出して」
抱きしめてた腕をほどき、わたしの左手に手を伸ばす。
そして、ダイヤの指輪をはめた。
「彩花、一緒に幸せになろう」
玲斗くんから最高のプロポーズをされ、その夜はいつもより激しくお互いの身体を求め合った。
次の日、玲斗と付き合うきっかけになった金戸オーナーに結婚報告をしたら食事に誘われて、思い出のセントラルグルメタワーの最上階にある鉄板焼きの店でご馳走になった。
結婚式に駆けつけてくれると言われて嬉しかった。
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