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「彩、おやすみ」
「おやすみ、……神崎くん」
神崎くんとわたし、寝る時以外は常に一緒にいる。
神崎くんはわたしの隣の部屋に住んでいて、7時半にわたしを迎えにきた時に朝ご飯を一緒に食べ、仕事が終わった後もご飯を食べに行ったり1階のスーパーで買ってきたお弁当かわたしが作った夕ご飯をわたしの部屋で食べ、洗って畳んだ洗濯物を持って帰っていく。
「彩、玲って呼べって。じゃ、明日」
玄関まで見送りにいくと、神崎くんはそう言って、家から出ていった。
仕事もプライベートも常に神崎くんと一緒にいる。
でも、一緒にいるだけで、手を繋ぐぐらいしか進展してない。
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