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恋愛偏差値向上中
神崎くんと一線を超えて、神崎くんの事を『玲斗くん』と呼ぶようになった。
仕事中もプライベートでも常に一緒にいる。
「ふふ、2人を見てると昔を思い出すわ」
姫さんに内装デザインをチェックして貰ってる時に言われた。
姫さんと律さんも、わたしと玲斗くんと同じような馴れ初めで結婚した。
セキワハウスで出会い、設計士とインテリアプランナーとして一緒に仕事をする中で恋愛に発展した。
姫さんを溺愛してる律さん。姫さんに尻に敷かれてる。
威厳のある少し厳つい感じがする律さんだけど姫さんの前では大らかになる。
「玲、彩ちゃんが好きで堪らないみたいね」
玲斗くんはクライアント先へのヒアリングや工事監査に必ずわたしを同行させ、社内で建設図書や書類を作成する時も常に隣にいる。
それは神崎工務店にきてからずっとそうなんだけど、わたしとの距離が近く、表情や言葉が甘くて、鳥の雄が雌に求愛してるような感じで溺愛されてる。
「スイッチ入ると死ぬまでオフにならないから、仕事中に邪魔だったら邪魔っていっていいから。
ヒアリングと工事監査、1人で行かせていいんだからね」
インテリアプランナーなのに設計士の玲斗と同じ時間残業をして、帰ってから夕ご飯の支度と洗濯をしていて、そして最近は毎日玲斗と夜の営みをしているから若干やつれてたりする。
「彩ちゃんが19時に帰宅できるよう今日から時間管理をするよう玲に伝えとくわ。このままだと彩ちゃんが倒れそうで、わたし、心配」
玲斗くんは律さんと同じで姫さんには逆らえないようで、わたしが姫さんのいる副社長室で仕事をするならヒアリングと工事監査は大人しく1人で行くと言った。
玲斗くんはわたしを1人にしたら陰湿な女性社員に何かされるのではと思い心配で、常にわたしの隣にいたらしい……。
わたしの同行が必要ないヒアリングと工事監査に玲斗くんが出てる時は姫さんと副社長室で仕事をした。
インテリアプランナーとして名高い姫さんに内装デザインについて色々教わる事ができ、アドバイスが貰えて嬉しかった。
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