先生陣

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別の教室に向かう途中で別の声が下の方から聞こえた。 「おや、どうしたのですか?」 声の主はネズミ先生。生物学の専攻である。とても小さいが時に頼りになる先生だ。 「ああ、実はだな…」 「ほう、不審感がある三毛猫ですか、生物達を避けて生活してるんですか…。」 まあそんな感じだ。 「三毛猫の殆んどはメスですが…。」 ふむ。ん?殆んどとはどういうことだ? 「三毛猫は染色体の関係上メスしかいないのです、理論上は。」 む…?なんだと…? 「ですが極々稀にオスの三毛猫が生まれてしまうことがあるのです。オスの三毛猫は価値が高く人間界では時にオークションで高く売られるそうですよ。オスが生まれる理由としてはモザイク等が上げられますが…」 ということは…?
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