判明

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ある日 ボクが寮で服を着替えて(とりあえず寮の中にあった服を着ている 名前はわからないけどズボンの裾が丸くなってるものにカッター?というシャツ リリーがボクを初めて見て付けたヘアピンというものを着けてる)教室へ向かおうとしてるところを誰かに呼び止められた 「話がある ちょっとこっちへ来い」 狼先生だった ボクは震えつつも先生に従った 先生に連れられたところは大きな机と椅子がいくつもある部屋でボクが座った矢先こう言われた 「お前、自己防衛のために嘘ついてるだろ?」 びくっ!な、なんでそんなこと… 「ミケは三毛猫なんだろ?」 そうだけども… 「三毛猫は理論上殆どメスだ 俺が初めてお前を見たとき真っ先に自分はメスだと言っただろ?」 う、うん… 「自分はメスだと言った時に若干怪しいとは思ったが何かしらの事情があるだろ?」 … ボクは黙っていた 「素直に話してみろ お前本当はオスではないかということは校長に通してある」 ヒッ!し、処分されるの?! ボクは小さく呟いた「帰りたくない… 戻されたくない…こ、殺されるほうがまだましだ!」 狼先生は ん?という顔をしたあとこう返してきた 「校長曰く退学処分にはしない とのことだ お前がいた所には戻すつもりはない 先生達にも生徒達にもこの推測を話して意見を聞いたがみんな処罰の対象にはしないとのことだ 寮で生活することも続けていい もちろん、学校生活もな ただみんな 真実が知りたい というだけなんだ」 そうきいてボクは震えている口をゆっくりと開いた 「…オークションに出品されるところだったんだ…。 ボクの性別をきいて主人さんは金に目が眩んだらしくボクを売りものとして見るようになった。オスの三毛猫は高く売れるというのを知って人間界から逃げ出したくなったんだ。高値が付くからみんな羨望の目でボクをみる。でもボクは高値の売りものなんかじゃない。どこにでもいる猫なんだ。でも主人さんは最早金塊にしかみてない。それでオークション会場をこっそり抜け出して必死に逃げてたら謎の空間?を見つけて入ってみたらここに辿り着いたんだ。学校にいた人間を避けてたのはオークション会場の羨望した人間達がトラウマになってたからで…」
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