「私が 私でいられる時間」

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「私が 私でいられる時間」

「やぁ」 白と灰色の猫が、ぬるりと足元に入ってきた。 私は、驚いて顔を拭った。 「また来れたと思ったら 安心しちゃって。」 「そうか」 「新しい仕事 決まったんだってな。良かったじゃないか。」 「うん・・・良かった・・・かな」 私は、苦笑いを浮かべた。 「前にいた場所とは、だいぶ違くてね。少し遠いし、大きい場所なんだ。周りの人達、みんな忙しそうだし、プロ。 なーんにも分からない状態で入って、なーんにも分からなくて・・・私、やばいくらいコミュ障だし。 私なんかがいて、本当に申し訳ないなぁ。 迷惑だよなぁ。 消えちゃいたいなぁ。 ずっとそのこと考えちゃって 眠れなくて 何だか   疲れちゃった。」 また泣きそうになる。 1人でいる時に 私は泣くようになってしまった。 わけも分からず 私は泣くようになってしまった。
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