「私が 私でいられる時間」

2/2
前へ
/2ページ
次へ
「始まったばかりのことだから 何とも言えないけれど」 猫は膝に乗っかってきた。 「ここでは気持ちを爆発させればいい」 「・・・でも、最近すっごいネガティブな感じのやつしか書いてなくて・・・嫌な気持ちになってないかなぁ。」 「まぁ、それは人の好みだけどな」 猫は前足を掛けた。 「お前、スターもらえたり、感想がもらえたりした時とか、すげー嬉しそうだったぞ。ちゃんとお前を見てくれている人は、たくさんいるんだ。その人達に感謝することは大事だし、お前が好きなことしてスッキリしたり、嬉しい気持ちになれたりすることは、良いことだと思うぜ。」 私は何かが一気に溢れだした。 「うぇっ、かけんな!!」 「ご、ごめん・・・」 猫は体を私にこすりつけ、私の何かを取り除いていた。 「私ね・・・周りに認めてもらったことがあまりなかったから、ここ見つけて、来れて、本当に良かったと思ってるんだ。」 「そうか」 猫と私は、同じ方向を向いていた。 「明日から、また始まるんだね。」 「そうだな」 「・・・やれるところまで、やってみるよ。」 「あぁ」 猫が降りたのを見計らって、私は立ち上がった。 最後に猫は、ぐっと見上げて言った。 「来たくなったらいつでも来いよ。ここは、お前が生きる世界の1つだ。」 「   うん。」 私は、強くなるための扉を開けた。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加