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新しい生活
「私のことが憎いだろうが、今は信じてついてきてくれ。」アースロイド様は、そう言って、馬に乗せ、しばらく走ると、小さな村の一軒の家に着いた。「おーい師匠いるか?」アースロイド様は、そう言って、家の扉をあける。中には、一組の老夫婦がいた。「やんちゃ坊主が何しにきた」と、呆れた顔で迎えた。
「この二人を預かってほしい。フィリアとカインだ。」と僕達を紹介し、「こちら、レギオン殿とレイア殿だ」と、言って、「私の師匠だよ。」と付け加えた。
「フォフォフォ、フィリアとカインといったか?もしや、リーファン家のご子息か?」そう言うと、全てを悟ったように、テーブルに招いた。
フィリアは二人の名前を知っていたようで、蒼ざめた顔で跪き、「剣聖レギオン様と賢者レイア様ですか?お初にお目にかかります。フィリア=リーファンとカイン=リーファンでございます。」と言って頭を下げた。
「よい、よい、今は只の爺と婆じゃ、これから、共に暮らすのじゃ。遠慮するでない。」そう言って、僕達を抱きしめ「辛かったのう、もう、大丈夫じゃ」そう、囁き、その腕の中の暖かさに涙が流れ「うわあああああ」と姉弟で大声で泣いていた。
それから、レギオン宅での生活が始まった。
そして、僕はレギオン爺さんの指導で{鬼頭流}を学び、姉上のフィリアは、レイア婆さんによる魔法の訓練が始まった。
姉上は、元々回復魔法が得意だったので、レイア婆さんが「私がしっかりと教えてあげる。」と、買って出てくれた。僕は剣の素質があったらしく、アースロイド様と同じく{鬼頭流}を教えてくれるらしい。{鬼頭流}には、剣。槍。刀。打撃。の、4流術があり、1対多数を想定した武術だった。正式名称は、{鬼頭流剣術}{鬼頭流槍術}{鬼頭流拳闘術}{鬼頭流抜刀術}である。その中でも、僕は抜刀術と拳闘術が得意だった。
アースロイド様も頻繁に顔を出して様子を見に来てくださった。
まあ、本心は、姉上なんだろうけどね。
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