プロローグ(1)

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プロローグ(1)

太古の昔から 人々は俺たちを称賛してきた。 神として崇められたり 希望にたとえられることもある。 俺たちは何も求めず ただ、人々に注ぎ続けてきた。 熱、光、 ひいては力を、命を。 人というのは、俺たちを源として動き続け、 生まれては死にを繰り返す 儚いイキモノ。 そう思っていた。 俺たちは誰の手も借りず 永遠に燃え盛ることができるけれど 人はそうじゃない。 そう思っていた のに。
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