プロローグ(3)
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プロローグ(3)
その人に 会いたいと思った。 強く願った。 守る掟は、たった一つ。 「人の運命を変えるような 力を使ってはならない」 もし使ったら、 その日の日没と同時に 俺は光の粒と成り果てる。 (そんな掟なら、たやすいものだ。 守ってみせるさ) 俺は、炎の切っ先を切り離し 姿を人の形に変えて ついに地上に降り立った。 「
日輪陽太
(
ひわようた
)
」という名を借りて。 その眼差しの人のいる場所に。
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