第1章    【僕】

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僕の記憶を見ていいと許可を出してから数秒のことだった。 急にルイが僕を抱きしめた。 ルイ「違うんだ。忌み子というのは名前じゃないんだ。」 ルイは僕を抱きしめてそう言った。 なんとなくわかってはいたんだ。 忌み子というのはなまえではないことを… 【ねぇ、ルイ。じゃあさ、あの、僕に新しい名前を付けてくれないです?】 気づいたらそう言葉にしていた。 ルイにつけてほしいと思ったのだろう。 ルイ「俺でいいのか?」 どこか不安そうな顔で言うルイに僕は力ずよくうなずいた。 ルイ「……じゃあ、君の名前はスノウリリイだ。」 スノウリリイ……スノウ。 うれしかった。 初めての僕の名前。 【ありがとうですルイ。僕はこれからスノウリリイです!スノウってよんでほしいのです。】 そう言うと、ルイは笑顔で僕の名前を呼んでくれた。 ルイ「ああ、よろしく。スノウ。」 僕は幸せでいっぱいだった。
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