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僕の記憶を見ていいと許可を出してから数秒のことだった。
急にルイが僕を抱きしめた。
ルイ「違うんだ。忌み子というのは名前じゃないんだ。」
ルイは僕を抱きしめてそう言った。
なんとなくわかってはいたんだ。
忌み子というのはなまえではないことを…
【ねぇ、ルイ。じゃあさ、あの、僕に新しい名前を付けてくれないです?】
気づいたらそう言葉にしていた。
ルイにつけてほしいと思ったのだろう。
ルイ「俺でいいのか?」
どこか不安そうな顔で言うルイに僕は力ずよくうなずいた。
ルイ「……じゃあ、君の名前はスノウリリイだ。」
スノウリリイ……スノウ。
うれしかった。
初めての僕の名前。
【ありがとうですルイ。僕はこれからスノウリリイです!スノウってよんでほしいのです。】
そう言うと、ルイは笑顔で僕の名前を呼んでくれた。
ルイ「ああ、よろしく。スノウ。」
僕は幸せでいっぱいだった。
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