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でももう王子様は要らないの。私は王子様よりももっと素敵な人達を見つけたんだから。私はその人達に胸を張れるように、その人達の誇りになれるように生きていく。そう生きたいと思った。
「ありがとうしーちゃん。今でも私の親友で居てくれて本当にありがとう」
「? 当たり前じゃん! 最早私達はもう腐れ縁の仲だよ! これからもずっと親友だ!」
「うん!」
ありがとう白雪、アリス、赤ずきん。私に勇気を自信をくれて。私この世界でもちゃんと生きていけるよ。これからも辛い事はきっと多いよ。でもね、私にはしーちゃんがついてくれているから大丈夫。
しーちゃんだけじゃない。今はまだ和解できてないけど、両親も居る。兄弟も私の力になってくれる。私、一人じゃない。それに気付けたのもやり直せたのも皆のおかげ。だからありがとう。
『安心したわ、響花』
『響花、もう無茶はしちゃダメよっ!』
『あたしたちはこれからも響花ちゃんの味方だよ』
心の中で告げた声に返事があった。きっと私にしか聞こえないのだろう。それでも私は嬉しくて心の中で返事をしたのだ。
もう、大丈夫! これからも見守っていてね。と。
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