第15話 夏祭り

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第15話 夏祭り

 八代(やしろ)神社の境内(けいだい)から花火大会の花火を観ていた僕とサツキは、花火を観ながらこんな会話を()わしたのだ。 「ハヤトくん 昔、一緒に観に行った花火大会覚えてる?」  こうサツキが僕に言うと、僕はサツキに向かってこんな言葉を掛けた。 「サツキ… もしかして、長岡の花火大会に行った時の話?」  僕がサツキにこう言うと、サツキは(うれ)しそうに僕にこう言葉を(はっ)した。 「ハヤトくん あの時ハヤトくんが、わたしに言ってくれた事、覚えてる?」  こうサツキが僕に言葉を掛けると、僕はサツキに向かってこんな風に言った。 「サツキ… 昔の事だから、覚えてないよ」  僕はこうサツキに(とぼ)けたのだ。するとサツキは僕に向かって、こんな事を言った。 「ハヤトくん あの時、ハヤトくんからの気持ち今でもわたし、同じだから…」  この言葉を聴いた僕は(うれ)しくなり、僕もサツキにこう言ったのだ。 「サツキ… 俺もだよ、今でもサツキの事、好きだよ」  こうして僕は自分の気持ちをサツキに、正直に伝えたのであった。 つづく…
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