第8話 夏祭り

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第8話 夏祭り

 金魚すくいの勝負でサツキに負けた僕は、サツキにあんず(あめ)をご馳走(ちそう)する(ため)、二人であんず(あめ)の屋台へと向かった。  あんず(あめ)の屋台までは、金魚すくいの屋台から中央の通りを(はさ)んで反対側にあった。僕はサツキの手を取り、サツキと(はぐ)れないようごった返すひと達を()き分け、あんず(あめ)の屋台の方へと進んで行った。  その時の僕とサツキは二人で昔、一緒に行ったお祭りを思い起こし、(なつ)かしいこんな会話を()わしたのだ。 「サツキ… そう言えばサツキ、ヨーヨー()り好きだったよなぁ?」  こう僕がサツキに話し掛けると、サツキも僕に向かってこう言った。 「ハヤトくん。ハヤトくんだって、射的(しゃてき)に夢中だったでしょ」  こんな会話を僕とサツキが()わしていると、あんず(あめ)の屋台の目の前まで辿(たど)り着くことが出来たのだ。  その時 突然(とつぜん)、僕のスマホの着信音が鳴り、僕は自分のスマホをポケットから取り出し、誰からの連絡か確認してみることにしたのであった。 つづく…
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