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第四話 関係の終わり
「あっ、ぁん……せんせっ……」
僕は先生の上で腰を振りながら、自分の中の感じるところに何度も押し当てる。
先生とセックスをするようになってから、十ヶ月が経った。
僕の身体は完全に雌に変えられていて、前を弄らなくても後ろだけでイけるようになっていた。先生の肉棒を週に一度は咥え込んでいるのだから、当然の成り行きではある。
「ほら、手伝ってやるから、早くイけ……!」
先生が僕の腰を掴んで、下から激しく突き上げる。
「ッ、だめ、っあぁ……せんせ、も……出し、て……ッぁ、あ……!」
性感帯を何度も激しく刺激されて、僕は身体を激しく痙攣させながら、勝手に溢れる透明な液体を茎の尖端から垂れ流しながら、全身を貫く快感に耽溺する。
「……くっ……!」
まだ達した後の余韻で小刻みに震えている僕の中で、先生の一部が脈動するのを感じた。一緒に絶頂に至ったのだと思うと、凄く嬉しい。
僕は脱力して先生の上に圧し掛かった。
「……重い」
嫌そうに眉間に皺を寄せると、僕を横に退かして身体を起こし、白濁の詰まったゴムを捨てる。そして、ティッシュで僕の精液で汚れた腹部を拭った。
「じゃ、済んだことだし帰るか」
あっさりそう言って立ち上がろうとした先生の腕を、僕は咄嗟に掴んだ。
「……もう少し、一緒に居たいです」
驚いたように振り返った先生の顔を見上げながら言う。と、先生は深く溜息を吐いた後、面倒臭そうに僕の隣に寝転んだ。
「まあ、まだ時間に余裕あるしな」
先生は、優しい。僕の我儘に付き合ってくれる。僕は先生の肩におでこをくっつけて寄り添うように横になった。
先生の身体は、僕より少し冷たいから、心地良い。
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