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それに対してプロデューサーは大人対応でかつ自然だった 私はやはり人間としての年季が違うのだなと思わざるをえなかった プロデューサーは言った 悪かったな電話するといったのにこんなことになってしまって 私は言った そんな事どうでもいいです お体の方を大事にしてください プロデューサーは言った 大丈夫だ もう少しは持つはずだ 私は言った そんな ただの疲れですよ 十分休憩をとって早く復帰してください みんな待ってます プロデューサーは言った そうだな そしてプロデューサー寂しそうに笑った 私は言った あのこんな時になんですが どんな話だったのでしょうか 気になると我慢できないほうで プロデューサーは言った そうそう忘れるところだったよ その事で呼んだのに そしてプロデューサーは握手を求めるように手を出した 私はあまり考えずそれに応じた 温かい手だった プロデューサーは言った がんばれよヤマちゃん ずーと見てるからな 私は他業種で頑張らなければならない私へのエールだと単純に答えて素直に感謝の言葉を述べた ありがとうございます がんばります しかしそれを言い終えるとほぼ同時にあまりにも驚愕に頭がおかしくなりそうになった それはプロデューサーの手の温度だった 突然温かい手が氷のように冷たくなったのだ 私は思わず手をひっこめた そして思わずプロヂューサーを見た しかしプロヂューサーの様子は特に変化はなかった プロデューサーは言った どうしたヤマちゃん 私は単なる気のせいだと思った 
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