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ジェルを纏わせた手がぬるぬると滑りを広げていく。 マツバの薄い茂みにもジェルが絡まり、男が手を動かすたびに卑猥に粘った。 「あぁ…マツバちゃんの股間をショリショリできるなんて幸せだなぁ〜。ね、マツバちゃん初めてだよね?ここ、誰にも剃らせた事ないよね?」 男がそう言いながらマツバを覗き込んでくる。 陰茎を握りこんだ手がクチクチといやらしい音を立てながら擦り上げてきて、マツバは思わず頭を振った。 「あ…っ、あっ、やっ」 「どうなの?されたことあるの?ないの?どっち?」 男の眼差しが鋭くなる。 と、同時に陰茎を力強く握り込まれてしまった。 「あ、ありませ…」 痛みに顔を歪めながら必死に答えると、男はホッとしたのか表情を緩めた。 握り込まれていた股間も解放されて、マツバもホッとする。 しかし、再び恐怖は戻ってきた。 「そ、それじゃあ、剃るよ?」 男がギラついた眼差しのまま上擦った声色で剃刀を近づけてきたからだ。 怖い。 ピタ…と剃刀の刃が肌にあたり、背筋がブルリと震える。 ショリ…ショリ…と肌の上を剃刀が滑るたびに、叫びだしてしまいそうだった。 しかし両手と両足はガッチリと拘束されているためろくな抵抗もできない。 マツバにできることは、早くこの行為が終わるよう祈ることしかできないのだ。 「マツバちゃん、じっとしてなきゃダメでしょう?ほらほら、動いたら大変なことになっちゃうよ」 自分ではじっとしているはずなのに、恐怖で無意識に震えてしまっているらしい。 男に注意を促されるが、股間に刃物を充てがわれて震えるなと言われる方が無理だ。 しかし、万が一男の手元が狂って、傷ついて大惨事になってしまったらと思うとそれもそれで恐ろしい。 マツバは唇を噛み締めるとふー、ふー、と息を吐き震えないよう必死になって努めた。 「いい子だね〜終わったらおじさんがいっぱいご褒美あげるからね〜」 従順なマツバに満足げな笑みを浮かべると、男は再びジェルを纏わせた剃刀を滑らせていく。 恐怖で萎えてしまった陰茎を持ち上げられ、裏側までしっかりと確認されながら殊更丁寧に剃り上げられた。 最後に温かい手拭いで拭き取られ、ようやく男の手が離れていく。 「できたよマツバちゃん、見てごらん」 男に促され下肢を見下ろす。 途端にマツバの顔が真っ赤に染まった。 下生えがすっかりなくなっている。 まるで幼子のような自分の股間を目の当たりにして、たちまち羞恥が込み上げてきた。 「かわいいよ、マツバちゃん!凄くいいよ!!」 男は興奮しきっているのか、つるつるになったマツバの股間をもの凄い勢いで凝視してきた。 凄まじい鼻息が肌に当たり、今にもしゃぶりつかれそうな至近距離だ。 み、見られている… 被虐の質が疼き、下腹部がじわりと熱くなっていく。 「お利口さんだったマツバちゃんにはご褒美をあげなきゃいけないね〜」 男はそう言うと、マツバの股間の上であんぐりと口を開けた。 肉厚な舌が覗き、それがいやらしく蠢きながら近づいてくる。 その舌先が向かったのは、羞恥により半分勃ちあがったマツバの陰茎だった。
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