お互いの

3/17
288人が本棚に入れています
本棚に追加
/379ページ
私がベンチから立ち上がり 「そろそろ行こっか」 歩き出そうとした時 由真が私の服を引っ張る 「んっ?」 振り返ると 由真が俯きながら 「..ひ.ろの事.. また..好きになっても..いい?」 情けないが やっと覚悟が出来た 「....由真 顔見せて」 「....」 ゆっくり顔を上げてくれて 由真が泣きそうだ あの時見た 悲しい顔はもう見たくない 「由真が好きです」 「....央」 「由真の事を大事にします ずっと一緒に居てくれますか?」 笑顔で 「...はい」 由真に近づき 腰に手を回して引き寄せて 抱き締める 少しの沈黙の後 「ありがとう 自信がなくて... 諦めようとしてた」 「また出会って 央に惹かれていったから...」 「会えて良かったよ」 グーッ 私のお腹が鳴った 「由真 ご飯食べに行かない?」 「...もう少しこのままが... 良かったなぁ」 「ごめん 緊張感が無くて」 「央らしいけど(笑)」
/379ページ

最初のコメントを投稿しよう!