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共に絶頂を味わい、充足感に満ちている私の体を群司さんはきつく抱いた。
「──ん？ ……茜」
「なぁに」
「また痩せた？」
「え！ そ、そう……かな」
「……」
最近の群司さんは私を抱く度にそう言う。
実は群司さんとセックスするようになってから62㎏あった体重は徐々に減って行き、式を挙げる頃には50㎏前半をウロウロするようになっていた。
群司さんのために綺麗になりたいと思ってから密かにダイエットをしていたけれど、群司さんから頻繁に体を求められるようになるとその効果は上乗せされる形で表れた。
（まさかまさかのセックスダイエットが功を奏したとは！）
にわかに信じがたいことだったけれど、群司さんと知り合うまで運動量ゼロだった私にとってはある意味いい運動をしてもらっている──ということなのかなと思った。
おまけに結婚してからはそれらに加えて主婦として掃除や洗濯などこまめに体を動かす習慣が出来たことで体重は勿論、たるんでいた線も引き締まって来たように思えた。
群司さんに愛されてその上痩せられるというこの結婚ダイエット法は私にとっては最高のものとなった。
──だけど
「体、大丈夫か？ 俺、茜に無理させている？」
「もう、いつもいっているけど全然無理していないしストレスもないから」
「でも……」
群司さんからは痩せた私に戸惑っている様子が垣間見れた。
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