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「おい、誰だよこの可愛いコちゃん!お前の彼女か?」
「ンな訳あるかい。彼女やったら、今頃お前と一緒におらんて。妹みたいなもんや」
「向こうは女子会か。こっちは何やむさ苦しいなあ」
憲吾はそう言って溜め息をついた。
「たまには、男同士腹を割って話しをするのも、悪くないんやないですか?」
空海は笑って言った。
「そうやな。女っ気が無いのも、これはこれでおもろいかもな」
俺もそう言うと、グラスワインを三つ頼んだ。赤だ。
「キリストの血で乾杯やな?」
空海は右の眉を吊り上げた。。
「ま、こんなんもアリって事で」
憲吾がグラスを差し上げた。
「メリークリスマス」
空海の発声に合わせて、三人でワインを空けた。
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