俺とお前

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お前が出て行くなんて言う日が来るなんて、思ってもみなかった。 水曜日。昼飯にカレーを食ったら、晩飯もカレーで。「はぁ、なんでまたカレー?俺、昼もカレーだったんだけど」ってぼやいたら。 「うぅぅ…こっちだって、さっきやっと仕事が終わったの!買い物に行く暇もなかった!そんでもうちにあるもんでなんか作らなきゃって思ったから、作ったのに。文句言うならお前が作れよ!ばか!」って切れられた。 「俺、昼飯、インスタに上げたじゃん。」 「いちいち見てねーわ!こっちは締め切り迫ってて、必死だったっつーの。」 カレーをよそう手を止めて、こっちをじっとりと睨みつけている。俺はため息をついた。 「お前さぁ、在宅で仕事してんだったら、休憩時間にスーパーに行きゃいいじゃん。ここから歩いて五分だろ。っていうか、日曜日もカレーだったし。しかもレトルト。最近お前、家事の手ぇ抜きすぎじゃね?洗濯物だってたまってる。掃除機、最後に掛けたのいつ?」 俺のセリフに、むっきー!!!って感じで目を吊り上げた。 「洗濯物がたまってるのは、昼まで雨降ってたから!掃除は俺がくそ忙しかった日曜日に、お前に頼んだけど!?スマホで動画見ながら生返事してたから、聞いてなかった?それともめんどくさくて、聞かなかったふり?」 売り言葉に買い言葉。日曜日に仕事だからって俺のことほったらかしにしてたの、お前じゃん。
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