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 共生?  共存者?  セフレ?  それとも、寄生虫?  敵?  または、当て馬?  寄せ餌?  友達以外の言葉なら大概が当てはまりそうな奴の名は、リョウ。  杏里が一番よく知る男だ。  リョウはカイトの横に割り込むようにして座った。無造作に身体をくねらせると杏里の顔を真下から覗き込んできた。色白で目鼻立ちの整った綺麗な顔に底冷えするような冷淡な笑みを浮かべている。  まあ、いつものことだ。 「リョウ、ちけぇ」  杏里がリョウを睨みつけると、リョウは口の端だけで微笑し視線をグラウンドに向けた。直後「おっ」と呟く。獲物を狙う肉食獣がそうするような鋭い目つきでグラウンドを見つめている。  杏里がリョウの視線を追うとマウンドにたどり着く。あのマネージャーなのか部員なのか、はっきりしない女がいる。  何か興味でもそそられたのだろうか?
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