第二章 引き合う力

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 「でも、安心した。紹介だからって無理すると、理奈ちゃんが倒れるからね。そんなことにならなさそうで良かったよ」  慎也がホッとしたように言うから、両親が息子を面白そうに見ている。気づいた彼が赤くなって文句を言った。  「なんだよ。俺が理奈ちゃんを心配したら駄目なのか?」  「そんなこと言ってないでしょ。大事だったらきちんと守らないと駄目よ」  母親は完全に息子の恋心を見抜いている……慎也と理奈は真っ赤になって、滋が笑いだした。
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