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その日の放課後、雪彦は担任の教師に小さな会議室に呼び出されていた。昨日、彼は翼と共に下校したので事情徴収を受けていたのだ。それだけではなく、この担任の教師は雪彦と翼が親しい仲だということを知っていたから、雪彦が何か知っているのではないかと思い、彼に事情を聞いているのだった。
担任だけではなく他のクラスの2年生の教師たちや、さらには刑事の者までが会議室にいた。
雪彦は緊張しながらも、震える口で隠すことなく昨日の翼との出来事を全て話した。(この学校は下校中に寄り道することを許されている。)
すると、担任は難しい表情をしながら重い口を開く。
「・・・そうか、君でも知らないか。」
警察の者たちや教師たちが雪彦の話のメモをとる。
最後に、教師たちが昨日の翼の様子を刑事に話したあと、彼は去ったそうだ。彼は今夜、翼の両親から話を聞く予定らしい。
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