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B組B組…
「あった。」
ガラッ
ざわざわ…
えーと石神だから…
前から2番目か。
私は前の人に話しかけることにした。
眼鏡をかけて、大人しそうなイメージの
女の子だった。
「おはよう。」
「おっ、おはよう、ございます…」
「私石神ゆり。あなたは?」
「相原、美幸って言います。」
「前後ろどうしよろしくね。」
「こちらこそ。」
「おっはー!」
今度は隣の子が話し掛けてくれた。
「私、古西佑香!よろしくね!」
「石神ゆり。よろしくー」
「入学式が始まるので、出席番号順に
並んでくださーい!」
「相原さん行こっか。」
「はい。」
入学式も無事に終わって
教室でホームルームが始まった。
「今日から部活動見学は可能です。
先輩方からの勧誘を受けると思います。
では、今日のホームルームはここまで。」
「起立!礼」
「ありがとうございました。」
部活見学今日はいいか…と思い
ふと相原さんに話しかけた。
「相原さんは電車?」
「はい。」
「一緒に帰ろ!」
「はい!」
そして昇降口に出て…
「へー同じ方面だったんだ…」
「私もびっくりです。」
すごい偶然だなぁと思っていると
カシャッ、パシャ
あの人…カメラで何か撮ってる?
不思議と目が離せなかった。
「どうかしましたか?」
「ううん。なんでもない!」
「明日は部活動紹介ですね。」
部活動紹介か…まだ迷っている
私は、聴いても憂鬱だろうという
結論に達していた。
「相原さんはどうするの?」
「まだ迷っているんです…」
「そっか…私も。」
その後は他愛のない話をしながら帰った。
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