痛くて痛くてたまらないよ

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次はお楽しみの物理、化学、生物。子供の頃から理科が大好きな富士子は気が付くとこの3教科を無限にリピートしてる。 (自分を律して勉強を辞めなければ他の教科を勉強する事は決して出来無いのだ。 と、時計を見ると12時過ぎてる。 ( うわぁマジ卍) カラカラの脳みそを絞り続けている。富士子は知らないを知りたかった。 勉強を始める時間が遅い。遅過ぎる。 一日中学校で勉強して、クタクタに疲れてバスで痴漢に遭ったりしてやっとの思いで家にたどり着いてもご飯とかおやつが準備してあった事は一度もない。富士子の母親は一日中遊んでいるのにご飯の準備さえしてない。中学生の富士子がご飯の準備をしていたからだ。子供の時からずっと野菜を洗って下ごしらえをするのは富士子の仕事だった。ミートソースやカレーも富士子が作っていた。母親はそれを自分が作ったと言って出すだけだ。富士子が高校へ行きだすと帰りが遅くなった。お腹が空いてクタクタの富士子に酷い言葉を吐き続けながら食事の支度をするが段取りが悪いからやたらと時間だけが過ぎていく。富士子が家に帰って来たら準備をし出すという決まりを母親は作ってるのだろう。やっと食事の準備が出来るのはいつも夜の9時を過ぎていた。自分で自分のご飯を作る事は許されず両親と弟達の残り物をもらいやっと少しのご飯を食べてお風呂に入ると、いつもだいたい10時を過ぎていた。高校生になっても富士子は不幸の中に漂っていた。そんなご飯に静かにありつけるならその日は幸せだった。 富士子の父親は酒に酔ってはいつも必ず富士子に絡んだ。しつこくしつこく因縁を付けられて席を立つことは許されなかった。よくよく考えてみたらほんの小さな女の子の頃から富士子は両親を論破していた。完璧に完膚なきまでに論破すると両親は、 「きやー。」 と奇声を上げて殴りかかって来た。富士子は何が間違いかわからなかった。 (私は間違えてはいないはず。) でも富士子は小さな頃から殴る蹴る踏み付ける投げる怒鳴るの暴力を振るわれ続けた。何も生まない悲しみの中でのたうちまわった。殴ると言葉で書くとたったの2文字だけど想像してみて欲しい。 ( 自分の身体よりもずっと大きな大人の男に殴られた事のある人がどれだけいるだろうか。私のクラスに何人かいるかな?)
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