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「じきにこの街に赤い髪の傭兵が来る。そいつの身柄を確保してこちらに連絡を」
依頼主は懐から女神神殿の封蝋をした書状を取り出した
「報酬は前金で金貨10枚、残りは成功報酬として支払おう。とにかくその傭兵を五体満足で捕縛してこちらに引き渡してくれ」
「神殿に連れて行けば良いのですか？」
「いや、逃げないように捕まえて、連絡を寄越してくれればいい。できれば意識は無い方がいな。ほら、魔導師なら魔法なり薬なりあるだろう」
「…つまり、眠らせて、縛り上げて、連絡すればいいんですね」
「その通りだ。治る傷ならつけても構わんが、とにかく身柄が確保されさえすればいい」
「仲間がいたらどうすれば？」
「調査ではいないはずだが、もしいたら排除してくれ」
うーん。人さらいね…その傭兵とやらが、物騒な奴じゃなきゃいいんだけど
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