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見失わないように後をつけながら身繕いして、念入りにいくつかの呪文を唱える準備をした
話すきっかけを作ろうと呪文で気配を消してなんとか持ち物をすりとり、少し時間をあけて、魅了の呪文を唱えてからその青年に声をかけた
たいした呪文は使えないポンコツ魔導師だけど、なぜか魅了や幻覚系の魔法だけは得意だ。あんまり冒険の旅なんかには役に立たないが、今回はとても役に立ってくれた
彼にはあたしは妖艶な美女に見えていた筈だ
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