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「なんか呼ばれてね?」
懐かしい声に、体が固まる。
「え、私が?」
そう答えたのはナミだった。
「あ〜、あの子ね。じゃ莉奈行ってくるね」
ナミは固まってる私の肩をポンと叩いて、ささっと呼ばれてる方へ行ってしまった。
えぇ〜とナミの後を目で追う前に、
案の定目の前に立っている悠吾と目が合う。
洒落たスーツに片手を突っ込んでいて、髪の毛は遠くで見るより少し明るかった。
「.....ひ、さしぶり?」
あまりに見てくるから余計に調子がおかしくなって、無意識にグラスを顔の近くまで上げてしまった。
すると悠吾は、ふっと鼻をこすった。
「ちょっと外。暇だろどうせ」
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